冬の隠れ脱水のサインは尿と爪で見分ける|水分不足になりやすい理由と対策
健康習慣の教科書 / 記事

冬の隠れ脱水のサインは尿と爪で見分ける|水分不足になりやすい理由と対策

/
まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
注意

心不全・腎臓病の治療中の方や、利尿薬(尿を出しやすくする薬)を飲んでいる方は、水分や塩分を自分の判断で増やさないでください。まず主治医に相談しましょう。

冬の隠れ脱水とは?まずやるべきこと

冬に水分不足になる主な原因は?データで深掘り

冬に水分不足になる主な原因は?データで深掘り

冬は水分摂取量がいちばん少ない季節

季節平均水分摂取量(g/日)冬との差
春2,172+37
夏2,331+196
秋2,280+145
冬2,135―
横スクロールできます

空気が乾燥しやすい

水分の約半分は「食事」からとっている

感染症の流行期は、発熱や下痢・嘔吐に注意

隠れ脱水の症状と見分け方|かくれ脱水チェック

冬の紛らわしいサイン見分けチェック

サイン脱水以外に考えられる原因今すぐできる対処
唇・肌の乾燥暖房による乾燥、洗いすぎコップ1杯の水+保湿・加湿
頭痛寝不足、肩こり、換気不足水分をとって換気し、少し休む
だるさ寝不足、疲れ、かぜのひき始め温かい汁物や飲み物をとる
手足の冷え冷え性、薄着白湯などで温まりつつ水分補給
めまい・立ちくらみ急に立ち上がった、貧血ゆっくり座り、少しずつ飲む
便秘食物繊維不足、運動不足水分と野菜・果物を増やす
横スクロールできます
  • A:尿の色がいつもより濃い
  • B:トイレの回数がいつもより明らかに少ない
  • C:親指の爪を反対の指でつまみ、離したとき、白い色がピンクに戻るまで3秒以上かかる(厚生労働省「熱中症の予備軍『隠れ脱水症』の見つけ方」で「脱水症を起こしている可能性」とされる目安)
  • D:水を飲むと症状が軽くなる

判定のしかた(この記事の目安)

  • 追加条件0〜1つ:脱水以外の原因も考えつつ、こまめな補給を続ける
  • 追加条件2つ以上:隠れ脱水を疑い、補給を増やす(水分制限がある方は主治医に相談)
  • 飲んでも良くならない、意識がぼんやりする:ケース別の章の判断フローへ
注意

「2つ以上」という区切りは、公的資料のチェック方法をもとにこの記事で決めた目安で、検証された診断基準ではありません。症状が続くときは医療機関に相談してください。

食事で減る水分を簡易計算|冬の水分補給の目安

「1日○L」の数字の扱い方

食事の変化で減る水分の試算

条件減る量の目安計算の仮定
①朝食を抜く約380g食事由来1,130g/日(厚労省資料)を3食で等分したと仮定
②汁物なしの日約150g汁物1杯を約150mlと仮定
③夜のトイレを気にして夕方以降は飲まない約300g夕方以降のコップ2杯分と仮定
3つが重なった場合約830gコップ150mlで約5〜6杯分
横スクロールできます

穴埋めは「コップ150ml×時刻表」で

時刻量ひとこと
起床時150ml起きたらまず1杯
朝食時150ml朝食を抜く日は汁物か飲み物を1杯多く
10時150ml仕事や家事の合間に
昼食時150ml汁物で置きかえてもOK
15時150ml温かいお茶や白湯でも
夕食時150ml鍋・スープの日は控えめでも
入浴前150ml入浴に備える
入浴後150mlお酒より先に水を
就寝前少量〜150ml夜のトイレが気になるなら少なめに
横スクロールできます
注意

この試算と時刻表は、水分制限のない健康な大人向けの目安です。心不全・腎臓病の方、利尿薬を飲んでいる方、医師から水分量の指示がある方は、主治医の指示に従ってください。

ケース別の対処|入浴・飲酒・感染症・高齢者

入浴:お風呂の前後にコップ1杯ずつ

  • 入浴前と入浴後に、コップ1杯ずつ飲む
  • 長湯や熱すぎるお湯は避ける
  • 高齢の家族には、入浴前にひと声かける

飲酒:合間に水をはさむ

受診・経口補水液の判断フロー

  1. いいえ → 水・白湯・食事から補給し、加湿もしながら様子を見ます。
  2. はい → 口から飲めますか?
  • 飲める → 少しずつ補給します。経口補水液を使うかどうか迷うときは、医師・薬剤師などに相談しましょう(消費者庁の案内)。
  • 飲めない/尿がほとんど出ない/意識がぼんやりする/高齢者や乳幼児が急に元気をなくした → 医療機関を受診してください。緊急性が高そうなら救急を呼びます。

高齢者・乳幼児:まわりが声をかける

注意

嘔吐が続いて飲めない、尿がほとんど出ない、呼びかけへの反応がにぶい。こんなときは自宅で様子を見続けずに受診してください。

経口補水液の位置づけ|公的情報の見解

消費者庁:日常的・大量の摂取に注意

2023年の通知改正と、製品ごとの表示

補足

この記事は医師などの専門家の監修を受けたものではなく、公的機関などの資料をもとにまとめています。治療中の病気がある方は主治医の指示を優先してください。

まとめ|今日から尿チェックと時刻表で備えましょう

よくある質問

かくれ脱水を自分でチェックする方法はありますか?

  • 厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2020年版)』〈参考〉水(2019年) https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586571.pdf
  • 厚生労働省 熱中症の予備軍『隠れ脱水症』の見つけ方 爪押しでセルフチェック https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001088384.pdf
  • 厚生労働省 高齢者のための熱中症対策(2022年) https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/pdf/heatillness_leaflet_senior_2022.pdf
  • 厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
  • 消費者庁 子ども安全メール コラムVol.12(2024年12月19日) https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20241219/
  • 消費者庁「経口補水液について」(2024年12月20日更新) https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_for_special_dietary_uses/oral_rehydration_solution
  • 気象庁 過去の気象データ 東京 平年値 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=44&block_no=47662
  • 総務省消防庁 令和5年版消防白書 救急安心センター事業(♯7119)の推進 https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r5/topics/68397.html
  • 厚生労働省 子ども医療電話相談事業(♯8000)について https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/newpage_55223.html
  • 味の素株式会社「飲酒時は脱水状態になりやすい。」 https://www.ajinomoto.co.jp/nutricare/public/insyu/02.html
  • ウェザーニュース(2026年9月4日) https://weathernews.jp/news/202609/030281/
  • 日本栄養士会(2024年6月11日) https://www.dietitian.or.jp/trends/2024/361.html
  • 味の素株式会社 ニュースリリース(2025年3月19日) https://news.ajinomoto.co.jp/2025/03/20250319.html

関連記事