結論:血糖値を上げない食べ方は「食物繊維→たんぱく質→糖質」の順番から
| 食べる順 | 食材の例 | 実践の目安 |
|---|---|---|
| ① 食物繊維 | サラダ・おひたし・きのこ・海藻・野菜の汁物 | 最初の5分はここから箸をつける |
| ② たんぱく質 | 肉・魚・卵・冷奴・納豆などの主菜 | よく噛んでゆっくり食べる |
| ③ 糖質 | ごはん・パン・麺 | 後半に、こぶし1つ分(ごはん約150g)を目安 |
| 優先度 | 取り組み | コスト | 始めやすさ |
|---|---|---|---|
| 1 | 野菜・たんぱく質から先に食べる | 0円 | 今日の食事から可能 |
| 2 | 一口20〜30回噛み、15分以上かける | 0円 | 意識づけのみ |
| 3 | 朝食を抜かない | 低 | 前夜の準備で対応可 |
| 4 | 主食を精製度の低いものに置き換える | 中 | 買い物から変更 |
| 5 | 食後10〜15分の軽い運動 | 0円 | 昼食後の散歩など |
なぜ順番で変わる?血糖値が上がりやすくなる主な原因

「甘いものを食べていないのに血糖値が高い」という方も少なくありません。ごはん・麺・果物・飲料の糖質、睡眠不足やストレスなど、砂糖以外の要因が関わっている可能性があります。原因を1つに決めつけず、次章のチェックで自分のタイプを確認してみてください。
原因別の見分け方:自分はどのタイプかをチェックする
- 食事が10分以内に終わることが多い
- 丼もの・麺類など単品メニューが週4回以上
- 甘い飲料(ジュース・加糖コーヒー等)をほぼ毎日飲む
- 野菜・きのこ・海藻をほとんど食べない日がある
- 朝食を週3回以上抜く
- 夕食が21時以降になる日が多い
- 空腹を我慢した後にドカ食いしがち
- 間食の時間が不規則
- 腹囲が男性85cm・女性90cm以上(内臓脂肪の目安とされる値)
- ここ数年で体重が5kg以上増えた
- 運動習慣がほぼない/睡眠が6時間未満の日が多い
- 血縁者に糖尿病の方がいる
| 項目 | 基準範囲の目安 | 注意したい水準 |
|---|---|---|
| 空腹時血糖 | 100mg/dL未満 | 100〜125mg/dLは境界域、126以上は糖尿病型とされる |
| HbA1c | 5.6%未満 | 5.6〜6.4%は要注意、6.5%以上は糖尿病型とされる |
| 食後2時間血糖 | 140mg/dL未満 | 140〜199mg/dLは境界域とされる |
空腹時血糖が正常でも、食後だけ急上昇する「隠れ高血糖」は健診で見つかりにくいとされています。食後の強い眠気・だるさが続く、家族歴がある、境界域の数値が出たことがある——こうした方は、医療機関でブドウ糖負荷試験などについて相談することをおすすめします。自己判断で「正常だから大丈夫」と結論づけないことが大切です。
具体的な解決方法:今日からできる食べ方の実践手順7ステップ
- 最初の5分は野菜・汁物・たんぱく質だけを食べる: 冒頭の順番表のとおり、サラダ、おひたし、味噌汁、冷奴、焼き魚などから箸をつけます。主食には後半まで手をつけません。
- 一口20〜30回噛む: 箸を一度置く、飲み物で流し込まない、を意識します。1食15〜20分以上が目安です。
- 主食は後半に、量は「こぶし1つ分」を目安に: ごはんなら茶碗に軽く1杯(約150g)程度から調整します。抜くのではなく後半に適量、が基本です。
- 主食の「質」を上げる: 白米に麦や雑穀を混ぜる、食パンを全粒粉パンに、うどんをそばに置き換えるなど、精製度の低い主食は血糖上昇が比較的緩やかとされています。
- 食物繊維を毎食プラスする: 「日本人の食事摂取基準」では食物繊維の目標量が成人男性21g/日以上・女性18g/日以上とされていますが、多くの日本人は不足傾向と報告されています。海藻・きのこ・豆類・野菜を毎食1品加えるのが現実的です。
- 飲み物は無糖にする: 水・お茶・無糖炭酸水を基本にし、甘い飲料は「たまの楽しみ」に位置づけます。
- 食後10〜15分、軽く体を動かす: 食後の散歩・階段昇降・立って家事をするだけでも、筋肉が糖を使うため食後血糖の上昇を抑えやすいとされています。
ケース別の対処:外食が多い・朝を抜きがち・夜が遅い
妊娠中の方(妊娠糖尿病の心配がある方)、すでに糖尿病治療中の方、高齢でやせが気になる方は、このようなセルフケアを自己流で行うとかえって不利益が生じる可能性があります。必ず主治医や管理栄養士に相談したうえで取り組んでください。
予防・再発防止のコツ:数値をリバウンドさせない習慣づくり
専門家・公的情報の見解:何が根拠とされているか
糖尿病の発症予防には、適正な体重の維持、適度な身体活動、バランスのとれた食事が基本になるとされています。(厚生労働省の公表情報の趣旨を要約)
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、個別の診断・治療の代わりにはなりません。数値の解釈や食事療法の具体的な設計は、医師・管理栄養士など専門職への相談が推奨されます。最新の基準値や指針は、厚生労働省・日本糖尿病学会等の公式情報をご確認ください。
やってはいけないNG対応:逆効果になりやすい5つの行動
- 自己流の極端な糖質制限: 主食を完全に抜く方法は、短期的に数値が動いても、続かずに反動の過食を招いたり、エネルギー不足・筋肉量低下につながったりする可能性が指摘されています。特に薬物治療中の方が自己判断で行うと低血糖のリスクがあるとされ、危険です。
- 食事を抜いて「帳尻合わせ」: 昼を抜いて夜にまとめて食べる、といった欠食は、次の食事での血糖急上昇を招きやすいとされています。総量を減らしたつもりが、血糖の変動幅はむしろ大きくなる可能性があります。
- 健康食品・サプリメントへの依存: 「これを飲めば食べても大丈夫」という発想は、食習慣の改善を遅らせます。効果や安全性が十分確認されていない製品もあり、サプリは食事改善の代わりにはならないと考えるのが安全です。
- 「糖類ゼロ」「カロリーオフ」表示の過信: 表示制度上、ゼロ表示でも一定量まで含有が認められている場合があります。また人工甘味料飲料を飲みながら食事量が増えては本末転倒です。表示は参考にしつつ、基本は無糖の水・お茶が無難です。
- 受診の先延ばし・薬の自己中断: 「食事で頑張るから薬はやめる」「再検査は忙しいから来年」といった判断は、最も避けたい行動です。高血糖は自覚症状が乏しいまま血管への負担が進むとされており、治療の中断・遅れは合併症リスクに直結し得ます。
健診で「要再検査」「要精密検査」「要医療」と判定された場合は、食べ方の工夫と受診は並行して行ってください。セルフケアは受診の代わりにはなりません。服薬中の方は、食事内容を大きく変える前に必ず主治医に相談してください。
よくある質問
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療に代わるものではありません。
最終確認日: 2026年7月18日




